マグロ釣りをするにあたって、どの魚種を狙うか?は1番最初に決めるべき項目です。
一般的にマグロ釣りで狙うことができる魚は
- ビンチョウマグロ
- キハダマグロ
- メバチマグロ
- クロマグロ
主にこれらの4種類なのですが、実はこの中でクロマグロは1番難易度が高く、初心者向けではないマグロなんです…。
今回の記事では、クロマグロ釣りが初心者さんにおすすめできない理由について解説していこうと思います。
クロマグロ釣りが初心者さんにおすすめできない4つの理由
クロマグロには捕獲制限がある
クロマグロは法律により捕獲が制限されている魚。
そして令和5年4月1日より、その制限がより厳しくなりました。
- 小型魚(30kg未満)は採捕禁止。釣れたらリリース
- 大型魚(30kg以上)のキープは1人1日1尾まで。1尾キープした後に別のクロマグロが釣れたら、後に釣れたクロマグロを直ちにリリース。
- 遊漁者はキープしたクロマグロの重量・海域等の水産庁への報告が必須
- 採捕禁止期間中はクロマグロを狙ってのキャッチ&リリースを前提とした釣りは禁止
- 遊漁者が採捕したクロマグロを営利を目的に販売し、利益を得ることは、「沿岸くろまぐろ漁業」を営むことになり、沿岸くろまぐろ漁業の承認について定めた広域漁業調整委員会の指示違反となる
- 指導に従わない等の悪質な違反者に対しては、、罰則(1年以下の懲役、50万円以下の罰金等)が適用
上記は一部抜粋となりますが、かなり制限されていることが分かるかと思います。
仮に釣れても30kg以下はリリースしなければいけないので、持って帰ることもできません。
捕獲制限を気にして楽しめない可能性がありますし、万が一知らずに違反してしまっても「知らなかった」では済みません。
クロマグロを狙うのであれば、マグロ釣りの知識をしっかりと付けた上で挑んだ方が良さそうです。
大きいと200〜300kgになるので、とんでもないパワー&時間が必要
クロマグロは市場の大型のマグロで、大きいサイズだと200〜300kgにもなる魚。
10キロ、20キロの小型のマグロやカツオとは全く訳が違います。
このクラスの魚釣りは体験してみないことには全く分からない未知数の部分ではありますが、20〜30kgのマグロ釣りでもそれなりのパワーが必要になりますので、その10倍の重さともなるととんでもないパワー&ファイト時間となることは間違いありません…。
この点から見ても、初めてのマグロ・カツオ釣りにクロマグロは向いていないことが分かるかと思います。
ビンチョウ・キハダ・カツオのタックルでは太刀打ちできない
上で解説した通り、クロマグロとその他マグロ・カツオはサイズ感と重量の幅が全く違います。
そのため、一般的なビンチョウ・キハダ・カツオ用のタックルだけではまず太刀打ちできません。
ビンチョウ・キハダ・カツオのタックルは、一部使い回しができるものもあります。
対してクロマグロ用タックルは無理!全て「クロマグロ専用」を揃えなければいけないので、金銭的にも負担が大きいと思います。
クロマグロ釣りの遊漁船は数が少なめ
ここまで説明した理由から、クロマグロ釣りはハードルが高く人口が少ない=対応できる遊漁船が少なめな傾向にあります。
自分で船を持っていない限りは遊漁船に乗るしかありませんので、予約の取りやすさは重視したいところですよね。
とはいえ、全くないわけではありません。今後クロマグロ釣りを検討している場合、いきたい釣り場にどれくらいのクロマグロ遊漁船があるかはチェックしておきましょう。
初心者さんにおすすめなのはビンチョウマグロ
マグロ・カツオ釣り初心者さんにまず最初にお勧めしたいのが「ビンチョウマグロ」です。
サイズ感としては10kg前後の個体が多く、釣りやすいのが特徴。
対応している遊漁船もたくさんありますし、同時にカツオが引っかかってくることもあるという嬉しいポイントも!
加えて10kg前後であれば60L・80cmほどのクーラーボックスにも入りますので、持ち帰りもしやすく、自宅でもどうにか捌けます。
クロマグロは確かに美味しいし、大きいので釣りがいはある…。
けれど初めての場合は費用・準備・釣行・帰宅後まで総合的に考えて、1番無難な小型のビンチョウから入るのがお勧めです!
まとめ
今回の記事では、クロマグロ釣りが初心者さんに向かない理由をご紹介しました。
実際こうやってみると、かなりハードルが高い釣りであることは間違いありません。
もし最終的にクロマグロ釣りに行ってみたい!という場合も、まずは他の小型〜中型マグロ・カツオからチャレンジすることを検討してみてくださいね!
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